困ったときの神頼み
ご無沙汰しています。
横浜の古川です。
その節は大変お世話になりました。
早いもので、あれから7年になろうとしています。
叔母(当時90歳)は札幌市に一人で住んでいます。
平成20年(2008年)秋、四国に住む私の姉宅に、その叔母から「亡くなった夫の遺言状を預けている司法書士から1年以上何の連絡もない、どうすればいいか」と電話があったのが始まりです。叔母には子もなく、誰にも相談出来ず困っていたようです。
話を聞いた姉と私は叔母を訪ねました。話を聞いたところ、「その遺言状は自筆で書かれ、開封されず司法書士に渡してあるが、なしのつぶて」とのこと。翌日、叔母と姉がその司法書士事務所に出向き、何とか遺言状を取り戻すことは出来ました。しかし、この遺言状をどのように扱っていいものか全くわからず途方にくれました。
私は、横浜に戻って知り合いに相談する中で、福石先生に巡り会うことが出来ました。先生に始めてお会いしたら、先生は私の話を細部まで聞いて下さり、優しく解決方法をまとめてくれたのです。しかし、先生には札幌まで出向いて戴けなければならず躊躇しましたが、意を決して、その場で解決をお願いしました。まさに困ったときの神頼みです。
それから先生の猛奮闘が始まりました。先生の調査では、夫の家系は複雑で遺言状の検認手続きには何と相続人が80名(現存者30名余)の立会いがいることは判明しました。
先生は困難を極めた相続人一人ひとりの戸籍を粘り強く取り寄せ、3ヶ月後の平成21年2月、札幌の裁判所に出向いて頂き、遺言検認手続きは無事終わりました。その後、遺言状は検認され、相続者は叔母一人でしたので安心しました。叔母達と大喜びしたものです。
また、叔母は姉への自筆遺言も作っていましたが、これも先生が公正証書にして頂きました。
先生は、本当に何から何まで私たちの気持ちを汲んだお仕事をしてくれました。本当に助かりました。
その後、毎年、私と妻、姉は、叔母の顔を見に行っています。現在、97歳になりますが、元気で頑張っています。
これからも何かとお世話になると思いますがよろしくお願いします。
先生の一層のご活躍をお祈りしています。